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ROLEX ロレックス GMTマスターII 126720VTNR

2023/04/27

2022年にロレックスの新作モデルとして発表された GMTマスターⅡ Ref.126720VTNR

ROLEX ロレックス GMTマスターII 126720VTNR

ロレックスの新作においては、直近の2023年にトランスパレントケースバック(俗にいうシースルーバック)を採用したデイトナ Ref.126506 が発表されるなど話題に事欠かないが、2022年に新作モデルとして発表された本モデルである Ref.126720VTNR は、リューズとデイトが9時位置に搭載された“レフティ仕様”のGMT マスターⅡとして時計業界に衝撃をもたらした。

ロレックスは1959年、初期 GMTマスター として製造した Ref.6542 に“左リューズ”仕様がわずかに存在しており、オークションで有名な「フィリップス」の2018年11月のジュネーブオークションに出品された際には、2700万円弱の金額がつけられている。

“レフティ仕様”のモデル自体は、ロレックスの兄弟ブランドであるチューダーのぺラゴスLHDやタグホイヤーのモナコなどが流通しており、見た聞いたことがあるモデルであるかもしれないが、いずれもカレンダー位置は変わらない、もしくはノンデイトであるモデルがほとんどである。

ちなみに、チューダーのぺラゴスLHDのアルファベットは「Left Hand Drive」のとおり、左手のダイバーを意味し、フランス海軍の要請で製作したことに由来し、タグホイヤーのモナコは、カーレースモデルにふさわしく、カーレーサーはシフトレバーを操作する右手(海外では左ハンドルが主流のため)に時計を着用するのが基本であり、映画「栄光のル・マン」でカーレーサー役を演じたスティーブ・マックイーンもそれを忠実に再現するために右手にモナコを着用していた。

モナコについてはこちらの記事に詳しい

ROLEX ロレックス GMTマスターII 126720VTNR変わらぬ精度を誇る Cal.3285

“レフティ仕様”としたことで、ロレックスの公式でも調整が必要だったと発表している通り、ケースに収めるムーブメントは従来の Cal.3285 を搭載していることから、同ムーブメントを180度回転させ、デイト表示のカレンダーディスクを逆向きにセットする調整が必要なはずだが、時計の心臓部といえるムーブメントを反転させ(ムーブメントの姿勢を変えると精度が変わってしまう)日差±2秒を誇るクロノメーター認定を誇る高精度はマニファクチュールとしてロレックスの製造技術の高さを証明するものだろう。

それだけではなく、本モデル GMTマスターⅡ Ref.126720VTNR に搭載される Cal.3285 は、ロレックスが「新世代」と自負する Cal.3200 系の高性能ムーブメントでもあり、70時間のパワーリザーブ、ブルーパラクロム・ヒゲゼンマイ、ニッケル・リン合金で作られた脱進機の高耐磁性、パラフレックス・ショック・アブソーバーによる耐衝撃性などあらゆる面でロレックス技術が集積された最新ムーブメントとなっている。

伝統のツートンベゼル

ロレックスのGMTマスターは、伝統的にツートンカラーのベゼルを採用し、24時間のスケールのベゼルにおいて、視覚的に昼夜を認識しやすいことがツートン配色の理由であろうが、GMTマスター・GMTマスターⅡに採用された 赤×青 赤×黒 ベゼルなどは、しばしば清涼飲料の名前(黒赤“コーク”青赤“ペプシ”)で呼ばれることもあった。
※ 126711CHNR は日本では“カフェオレ”とも呼ばれた。

GMTマスターの誕生50年を記念して、2005年より登場した“セラクロムベゼル”は、当初ワントーンカラーベゼルのみのラインナップ(セラクロムベゼルで多色成型するのは困難であった)だったが、セラクロムベゼルはプラチナコーティングが施されており、独特の光沢が魅力のひとつであるが、2013年発表の 116710BLNR より 青×黒 の通称“バットマン”が登場し、今回発表された 緑×黒 のセラクロムベゼルは、ロレックスのコーポレートカラーでもあり“レフティ仕様”もあいまって大きな話題となったのは間違いなく、海外では既に“スプライト”の呼び名で注目されている。

ROLEX ロレックス GMTマスターII 126720VTNR

流通は少なく短命モデルとなるか否か

ロレックスの新作が発表されると、従来は2カ月ほどで国内市場でも出回り始めるが、本モデル Ref.126720VTNR はなかなか流通せず、当初は祝儀相場も相まって600万円越えの商品も珍しくなく、現在(2023年4月)は350万円ほどと落ち着きを見せているが、デイトナを除くステンレスモデルとしてはかなりの高額で取引されている。

その理由として、近年のロレックスの傾向として「特殊要素」を含むモデル(文字盤のメテオやデイトジャストのカラフル文字盤)は短期間で生産終了するケースが多く見られ、今回のGMT“レフティ仕様”も短期生産終了となった場合に急激な値上がりを見せることが期待されるからかもしれない。

ロレックス GMTマスターⅡ は、GMT「Greenwich Mean Time」(グリニッジ・ミーン・タイム“世界標準時”)として、知名度と認知度の頂点となったわけだが、世界を旅する時計愛好家にとってはもちろん、今回のGMT“レフティ仕様”は、見た目のインパクトはもちろん、今後の展望も踏まえ気にしておきたいモデルのひとつではないだろうか。

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