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ロレックスの個性的な文字盤 メテオライト ルベライト ホワイトシェル

2023/07/25

ロレックス文字盤記事として、前回は、デイデイトモデルにおける アイゼンキーゼル マラカイト ターコイズ の文字盤情報を記事にしたが、本記事では ロレックス デイトナ における メテオライト ルベライト ホワイトシェル を紹介したいと思う。

前回記事 アイゼンキーゼル マラカイト ターコイズ はこちらから

デイトナ メテオライト ダイヤル

メテオライト ダイヤル

デイトナ メテオライト ダイヤルに関しては、以前の記事でも詳しく紹介しているので、今回は「メテオライト」の素材について少し掘り下げて紹介していこう。

ROLEX ロレックス コスモグラフ デイトナ 116518LN メテオライト ブラックラバーベル

メテオライト という言葉は、単体の固有名詞ではなく「隕石」全体を示す言葉で、メテオライト といわれる隕石のなかで有名なものには ムオニナルスタ ギベオン パラサイト カンポデルシエロ などがあり、ロレックスで使用されているのは ギベオンで、1938年アフリカ共和国 ギベオンで発見されたことが由来する。

ちなみに、その名称に関しては隕石を発見した人の名称とはならず、発見した地域を集配する郵便局の名称がつけられることが国際的共通となっており、発見者の命名権の争いを防ぐためである。

メテオライトである ギベオン は100万年に1℃というスピードで冷却されていく過程で、ニッケルが結晶化、分離することで「ウィドマンシュテッテン構造」といわれる神秘的な模様を表現しているが、「ウィドマンシュテッテン構造」は宇宙という特殊な環境下でしか生成されない(冷却期間を含め)ため、地球上では生成不可能と証明されている。

約4億5千万年前に地球に飛来した隕石といわれており、その希少性や自然の神秘性の観点から時計の文字盤に使用されていることを考えると、ロレックス デイトナ メテオライト文字盤に出会えること自体が天文学的な数値といえなくもない。

デイトナ ルベライト ダイヤルルベライト ダイヤル

ルベライトは、多彩な色合いの鉱物 トルマリン(別名:電気石 結晶を熱すると電気を帯びるための称呼)のなかで赤色もしくはピンク色のものが ルベライト と呼ばれている。
トルマリンは様々な鉱石との結合率が高い性質があり、ルベライトはマンガンが多い程、色は鮮やかな赤になる傾向があるが、多くのマンガンと結合してしまうと結晶の成長中に傷が多くなってしまうことと結晶の形も不完全になってしまうため、赤く深い色合いであり中心部に傷がないルベライトは珍しく貴重といえる。

ルベライトはその発色からルビーと間違えられてきたことも多く、ロシアのロマノフ王室が所有していた「いちご彫刻」と呼ばれる世界最大260カラットのルビーが実はルベライトだったり、チェコ王室の「聖ヴァーツラフの王冠」ではサファイアとルビーが使用されていると思われていたが、実はルビーはルベライトだったという逸話もある。

ロレックス デイトナの文字盤におけるルベライトは、グロッシュラーガーネットと間違われることもあり、ガーネットとトルマリンは元来間違えられやすい宝石であるが、ロレックスがなぜあえて素人には見分けがつかないルベライトとグロッシュラーガーネットを採用したかについては少し謎が残る。

一説にはルベライトを使っていたが、調達や素材自体の問題がありグロッシュラーガーネットに変更した説(ルベライト文字盤の方が早い登場)もあるが、実際のところの信憑性は謎であり、結局のところルベライトを使用したロレックスモデルは非常に流通量が少なく、赤系文字盤はロレックスでは希少なため人気が高いことだけは間違いない。

デイトナ ホワイトシェル ダイヤル

ホワイトシェル ダイヤル

ホワイトシェル文字盤は真珠母貝(マザーオブパール MOP)の殻を薄く削り、コーティング処理をして文字盤に貼り付けたものとなるが、ダイヤモンド、ルビー、サファイアなどの“貴石”とは異なり“半貴石”となる硬度が7以下の天然鉱石である。

半貴石には「アメジスト、ラピスラズリ、トルコ石」などが有名だが、半貴石が貴石に比べ美しさに劣るというわけではなく、シェル文字盤にあっては他の半貴石と違い、光の当たる角度はもちろん、正面、側面から見た時の表情が多彩で他の文字盤では味わえない独特の魅力がある。

シェル文字盤は硬度が低いことから加工は容易であるものの、衝撃で割れやすいという欠点があり、さらには文字盤がどの角度から見ても美しく見える必要もあり、条件に該当するシェル素材が希少なこともあってシェル文字盤採用の時計自体が高価になることもうなずける。

ロレックスのシュル文字盤にあっては、メンズモデルでは、コンビ・ゴールド・プラチナが採用されているモデルにしか搭載されておらず、ステンレスモデルには採用されていない。

レディースモデルでは素材に関わらずシェル文字盤が採用されてるが、メンズモデルではケースサイズから大きなシェル(貝殻)を使用しなければならず、光沢と品質の関係から素材自体も希少で製造数も少ない傾向となるわけだが、様々な表情を見せるシェル文字盤で、こだわりのロレックスが欲しい方にはおすすめできるモデルといえる。

ロレックスの文字盤交換

今回ふたつの記事を通じてロレックスの文字盤について記事にしてみたが、2022年5月21日以降、ロレックスの購入商品においては5年間の保証期間中は文字盤交換が不可となっており、天然素材系の文字盤は、素材自体に希少価値があり、研磨や加工には高度な技術が必要となるわけで、すでに廃盤や希少な文字盤は市場に流通する数も少なくなることから、特に人気モデルにおいては今のうちに購入候補にあげておくことがよいかもしれない。

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