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ゼニス クロノマスタースポーツ 65.3104.3600/52.C920 ヨシダスペシャル【世界限定80本】

2023/12/15

YOSHIDA SPECIAL EDITION

タイトルにもあるように日本の渋谷区幡ヶ谷に拠点を持ち、パテック フィリップやオーデマ ピゲ、ウブロといった有名メーカーはもちろん、ゼニスの正規販売専門店でもある「YOSHIDA」の特別モデルとして、2021年に発表された「クロノマスター スポーツ」の限定80本モデルである「65.3104.3600/52.C920」は、アイスブルーの文字盤と黒いセラミックベゼルが特徴的であり、どこか見たことがあると感じた人も多いのではないだろうか。

このブログの読者であれば、そのモデルとは ロレックス の最高峰である Ref116506 デイトナ アイスブルー文字盤 になると思うのだが、確かに外見はそっくりではあるものの、ムーブメントである新型 エル・プリメロ cal.3600 は、流石 ゼニス と言わしめるほど ロレックス デイトナ とは異なるものとなっており、ご存じの読者もいるかと思うが、デイトナ とは所以があるムーブメントでもある。


ムーブメント エル・プリメロ

ゼニス社製 Cal.400 エル・プリメロは、ロレックスが独自改良を施し Cal.4030 として1988年から2000年までデイトナ Ref.16520 系モデルに搭載され、ロレックスモデルの中で唯一他社のムーブメントを搭載したこともあって、同型番のデイトナは現在でも高額で取引されるモデルとなっている。

ロレックスの Cal.4030 にあっては、ゼニス社製 Cal.400 をベースにロレックスの独自開発を取り入れるわけだが、高精度仕様であった毎時36,000振動を28,800振動へと落とし、テンプ内側のアーム数を2本から4本に増やす、高耐久のゼンマイ変更など精度よりも耐久性と実用性を重視した仕様となった。

現在のロレックスムーブメントにおいても振動数は28,800となっていることを考えれば、今回紹介している エル・プリメロ Cal.3600 は、現在でも毎時36,000振動の高精度ムーブメントといえ、高精度であるが故の耐久性を克服した傑作ムーブメントの搭載は、外見は似ていても中身は全く異なるものといっていいだろう。


クロノマスタースポーツ

異なる点は他にもあり、エル・プリメロにあってはクロノグラフの動きが高精度ムーブメントといわれる所以であるが、10秒間でクロノグラフ針が一周するため、一秒間に一秒を刻む、馴染みのあるクロノグラフの挙動ではなく、デイトナと異なるベゼルに刻まれた数字の記載通り 12時位置の・ 02 03 から 10 までの刻みがそれぞれ1秒を指し、文字盤の最外部の目盛りが1/10秒までの計測を可能としている。

裏面のシースルーからは 振動数36,000ムーブメント エル・プリメロ Cal.3600 の動きを堪能でき、ロレックス デイトナの最新型(Ref.126506)ではついにシースルーが採用されたが、最高級モデルのみの採用であることから一般的ではなく、外見は似ているものの、細部にあってはいくつも異なる部分があり、ゼニス愛好家や時計に詳しい人物であれば、まったく別ものと考える人もいるかもしれない。

また、ムーブメントであるエル・プリメロの基本構造は50年近く変わっていなかったため、ハック機能(リューズを引くことによる秒針停止機能)がないことや、リューズの一段引きと二段引きが、現代の主流である一段引きが日付変更、二段引きが時刻調整とは逆(一段引きで時刻調整、二段引きで日付調整)であったものの最新型の エル・プリメロ Cal.3600 より改良されたこともあり、自動巻きクロノグラフ(ある意味ムーブメントのキング オブ クロノグラフ)として更なる進化を遂げたこととなる。

ここまで読んでもらえれば、外見は似ていても様々な点で異なる面があることを理解できたかと思うが、ゼニス 65.3104.3600/52.C920 YOSHIDA SPECIAL EDITIONは、アクアブルー文字盤がインダイヤルまで統一され非常に爽やかな印象を与え、高振動でありながら高精度・高耐久を達成した エル・プリメロ Cal.3600 搭載機であり、80本限定生産を考えれば、ゼニスファンであれば是非手に入れておきたい一本といえるだろう。

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