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オーデマ・ピゲ AUDEMARS PIGUET ロイヤルオーク フロステッドゴールド クロノグラフ 26240BA.GG.1324BA.01

2023/08/10

職人加工技術の極 フロステッド ロイヤルオーク

オーデマ・ピゲ AUDEMARS PIGUET ロイヤルオーク フロステッドゴールド クロノグラフ 26240BA.GG.1324BA.01

オーデマ・ピゲ ロイヤルオーク 50周年を記念して、18Kホワイトゴールドと18Kイエローゴールドの「フロステッド」仕様 2タイプ が発表され、ロイヤルオーク の特徴でもある八角形のビス止めベゼルやグランドタペストリーダイヤルを踏襲し、1997年から採用されたクロノグラフを搭載し「フロステッド」のエレガントなフォルムが採用されたことで、スポーツ&ラグジュアリーであるオーデマ・ピゲのフラッグシップモデルとして究極の一品といえる。

「フロステッド」仕様のデザインはイタリア出身のジュエリー・デザイナー“キャロリーナ・ブッチ”とのコラボレーションで、先端にダイヤの付いた器具で表面を細かく何度も叩き光を乱反射させる「フィレンツェ仕上げ」といわれる技法で、数カ月にも及ぶ試行錯誤のうえ時計表面加工に成功している。

「フロステッド」は名前の通り、ダイヤモンドダストの「霜が降りた」ことを意味し、ベゼルやケース、ブレスレットはダイヤモンドダストのようにキラキラと繊細に光を反射し、ダイヤルに採用されているグランドタペストリーも、さまざまな角度に光を反射させることを目的として考案されたダイヤルであるため、立体的な台形の凹凸から光を反射するタペストリー模様は、「フロステッド」の技法と相性が良いデザインを生みだすといえる。

オーデマ・ピゲ AUDEMARS PIGUET ロイヤルオーク フロステッドゴールド クロノグラフ 26240BA.GG.1324BA.01

ロイヤルオークの誕生秘話

オーデマ・ピゲの代表作である ロイヤルオーク の誕生は、記事で何度も紹介している日本の時計メーカーである「セイコー」が1969年に巻き起こした俗にいう「クォーツショック」が関係しており、それまでの時計といえば機械式時計のみであった当時、複雑な機構を必要とせず安価で大量生産を実現したことで、従来の機械式時計業界は窮地に立たされることとなる。

オーデマ・ピゲもこの例外ではなく、クォーツ時計への対抗策を模索している状況の折、時計デザイナーである チャールズ・ジェラルド・ジェンタ(Charles Gerald Genta )にデザインを依頼し、オーデマ・ピゲの代表作となる ロイヤルオーク のデザイン案は、たった一晩でホテルの一室で描き上げたといわれている。

ロイヤルオークの発売当時、デザインはイギリスの戦艦である「ロイヤル・オーク」の船窓をイメージした八角形ベゼルを採用しており(ジェラルド・ジェンタは潜水服のヘルメットから着想を得たと語っている)、広告では「鋼へのオマージュ」をキャッチコピーに、ステンレス スチールモデルの最高価格をうたい文句としていたため、当時の高級時計は小型で金無垢モデルが常識とされているなかで、その斬新なデザインと異例ともいえる価格設定から世界から注目を集めることとなる。

オーデマ・ピゲのロイヤルオークへの注力も規格外といえ、従来ではケース制作をケースメーカーに発注する際には100本分以下であったものが、ロイヤルオークに至っては1000本以上を発注しており思い入れも異例といえる。

少し余談となるが、たびたび記事に出てくる「セイコー」の「クォーツショック」は、時計の在り方を変えてしまう画期的な出来事だったが、紆余曲折はあったもののオーデマ・ピゲを含め現在著名な一流時計メーカーの発展に大きく貢献した発明であったのではないだろうか…

オーデマ・ピゲ AUDEMARS PIGUET ロイヤルオーク フロステッドゴールド クロノグラフ 26240BA.GG.1324BA.01

最新世代自社製クロノグラフ ムーブメント Cal.4401

ロイヤルオーク フロステッドゴールド クロノグラフ 26240BA.GG.1324BA.01 に搭載される Cal.4401 は、オーデマ・ピゲの最新自社製 クロノグラフ ムーブメントであり、軸歯車とフライバック機能を備えたクロノグラフは通常のクロノグラフと異なり、リセット、再スタートのアクションを一度に行うことが可能で、軸歯車は垂直クラッチシステムと共に機能し、クロノグラフ針のスタート、ストップ時に秒針がズレることなく正確に作動する。

さらには特許取得の「ゼロリセットメカニズム」により各カウンターの針を瞬時にゼロリセットすることを可能とし、プッシュボタンを押した感触も滑らかである。

ムーブメントの各パーツには波状の美しい装飾である「コート・ド・ジュネーブ」、幾重にも密接する円を描く「サーキュラーグレイン」、同心円状に細い線状の模様をつける研磨方法である「サーキュラーサテン」、ポリッシュ面取りなど、世界三大時計メーカーの名に恥じない精巧かつ繊細な仕上げ処理がなされ、サファイヤクリスタルのケースバックから、その美しい装飾と精巧な動きを眺めることができる。

オーデマ・ピゲ AUDEMARS PIGUET ロイヤルオーク フロステッドゴールド クロノグラフ 26240BA.GG.1324BA.012021年以降、度重なる定価改定を敢行したオーデマ・ピゲであるが、現状、ロイヤルオーク モデルにあっては定価を大きく超える実勢相場が記録されており、発売以来定価を下回ったことがない。

本モデルは金無垢モデルにあって フロステッド 処理により貴石のようなきらめきを放つことが特徴であり、ゴージャスな大人のドレスウォッチとして注目される一本であることは間違いないだろう。

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